ボリビアのラジオのニュースから始めます。 ジャニン・アニェス前政権下没収され行方が分からなかった2局の先住民族ラジオの機材が首都サンタ・クルス市で見つかり、ホアン・ホセ・アラマーヨ先住民族ラジオ・ダイレクターの手元に戻りました。機材は国営ラジオの倉庫に放り込まれたままでました。 続いてご紹介するのは昨年放送されたボリビアのラジオドラマ、“カリカント”についてです。全国の15のラジオ局より放送されました。 全編21話で、ニューヨークに拠点を持つPCIメディアの“エスターモス・ア・ティエンポ”プロジェクトにより制作され、現地ボリビアの技術陣と俳優陣、アーティスト・グループが出演しています。テーマは未成年の妊娠となっています。コチャバンバのCEPJA, Kanchaparlaspa, 高地のAltipiriとスクレの Loyola、以上のラジオでお聞きになれます。 ”カリカント”の舞台となるのは同名の町の学校で、4人の少年少女が主人公です。急増している未成年の妊娠に警鐘を鳴らし、社会に注意を促す目的で作られました。地道な調査や検証も行われました。Saraの役にStephany Ardaya, Jonasの役に Santiago Noya, Jessicaとして María José Bolívar、Leoとして Felipe Pan Kaiが出演しています。4人に共通しているのは音楽で、“Rebelión Flow”というバンドを結成します。思春期の愛の目覚め、家族との葛藤、大人への反抗、将来の夢などが描かれます。 音楽がメインの1つで、そのためにバラエティ−に富んだジャンルのオリジナル・サウンドトラックがつくられ、出演メンバー自身が歌いました。 ”カリカント”は俳優、監督、劇作家の Alejandro Molinaにより演技監督がなされ、Laura Derpic とJohnny Anayaによる脚本、 Mikael Bildtの音響デザインで完成しました。 思春期の少年少女とコンタクトを持つ良い機会として、教育機関でも配給されます。 …‥‥‥‥‥‥ ラテンアメリカの隣国ペルーに移ります ペルーの文化省は新型コロナウィルス感染症予防や対処について全国の先住民族コミュニティーを対象にラジオ、インターネット、アプリやSNSでメッセージを送るキャンペーンを発表しました。食品および消毒剤配布、医薬品の適切な服用方法の説明なども同じくキャンペーンで発信されます。 ペルー全土には8.984ヶ所の先住民族居住地があり、51のアマゾン先住民族と4のアンデス山脈先住民族コミュニティー、269万4.236人の先住民族コミュニティー住民が確認されています。都市部に住んでいる人々もあれば僻地にすんでいる人々もあり、その全員でメッセージを届けることが目的とされます。 ラジオ・メッセージのため、quechua chanka語、quechua Áncash語, quechua […]